

ッケージ製品は、中・小規模の水処理現場で、専門家でない人材であっても容易に維持管理できるよう、予測エンジンをベースにプロセス運転ガイドライン情報を管理者に提供する。
フィールドソリューションは既存の単純な制御方式にIoT技術を加えることにより、デバイス、応用プログラムとサービスを統合させ、自主的に体系化させた。このことにより、現場で設置されたセンサーとユーティリティ情報を収集し、顧客にリアルタイムでサービスすることができる。顧客は水処理現場での管理の手間を省くことができ、維持管理費用も30~50%削減できる。キム代表は、‘水処理の制御、分析分野を出発点とし、最終的にはエネルギー分野に進出することが目標’であり、‘制御・計測を専門とするEPC(設計・購買・施工)企業となること’と抱負を語った。
フィールドソリューションは今年設立された会社であるが、金大天代表が会社勤めの傍ら、技術開発、特許の獲得をはじめとした、事業の準備に費やした時間は、5年に及ぶ。
金代表は‘会社設立をして一番難しい点は時間管理’と話しており、個人企業として動く合間に行政、業務ミーティング、開発のための勉強などの時間割をつくり、厳しく日程管理をする方法を会得した。代表は国家技術標準院(Korean Agency for Technology and Standards)出身であり、国内外の専門企業において長期にわたり経験を積んできた。産業工学を専攻し、水処理分野のサービスを受け持ち、エネルギー環境分野で博士号を取得した。彼を、会社創業にまで引っ張ってきた原動力は‘現場’にあった。会社の名前も‘現場(Field)に答え(Solution)がある’という意味で、フィールドソリューションと名づけた。金代表は‘水処理市場も、大規模施設はよくできているが、中小規模施設は半自動化のレベルであり、相対的に熟練度が低い人が担っているため問題が多かった。’とし、ニッチ市場を発掘した背景を説明した。
フィールドソリューションは製品の発売を控え、自社の水処理用製品FSシリーズを国内の下・排水施設に設置、運転し、フィードバックを通して製品の完成度を高めている。
写真:金 大天 フィールドソリューション代表
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